ダンカンハムバッカーのおすすめは?:リスト作ったからこれ見れ(SH-1~18)

愛用のシンライン君のPUを交換を検討していて、ここ数ヶ月はPUのキャラクターに的を絞って情報収集していました。

 

まあ元がそんなに高くないギターなので、そこそこの値段でなるべく希望に合うピックアップを、という事で前々からファンだったダンカンから選ぶ事に。

動画を見て、試奏しに行き、買ったり売ったり。

 

そうして出した結論は「ダンカンPUは常にベターだが、ベストに足りえない!」。

どれも扱いやすく凄く良いとは思いましたが、元々載っていたディマジオPUに比べるとその当たり障りの無さにグッと来ませんでした。

ブティック系メーカーのPAFクローンと比べても、親切すぎて張り合いが無い。

どのモデルも特定のジャンルを強く意識して味付けされているので、その特定のジャンルではお手軽にベストマッチするPUを選べて便利なのですが、その域を超えようとすると途端に違和感が出るというか、パフォーマンスが下がるというか?

 

PUのキャラクターその物に個性を求める方には物足りなく感じてしまう事もあるかと思いますが、特定ジャンルに寄った人がそのジャンルを演奏する上では常にベストとも言えますね。

 

私もメインにこそ選びませんでしたが、サブ機には是非一つはダンカンを載せてみたいところ。

という事で、その時の為にメモがてらここに各モデルの大まかな印象を載せておきます。

それぞれに詳しいレビューも書いていきますので、細かい点についてはそちらをご参照ください。

 

ちなみにそれぞれアマゾンのリンクを張ってはいますが、送料無料の条件さえ満たせばサウンドハウスの方が数百円安くなる場合が多いですね。

サウンドハウス

お急ぎ便が不要な場合には音屋を利用するのがド安定です。

 

 

The 59(SH-1b、SH-1n、TB-59、TB-1)

ダンカンをダンカンたらしめる基本のモデル。

恐らく殆どのモデルがこのモデルを元に「こういった音楽ではどういった音が求められるか?」と発展させ開発されていると思われます。

 

キャンキャンしすぎない高域も、主張しすぎない低域も、クリアすぎずハムらしい程よい濁りも、リアルかつ扱いやすいレベルの敏感さも、全てのバランスが◎。

しかしその反面であまりにいかにもなエレキギターの音なので、特定のジャンルを演奏する時に物足りなさを感じる事も?

 

TB-59は本国ではTB-1とされ、トレムバッカー全体の特徴としてストラト系において不足しがちな低音が強化されています。

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JAZZ(SH-2b、SH-2n)

59と並んでよくフロントピックアップに搭載されているモデル。

太さや重さが欲しい時は59を、鋭さやキラキラ感が欲しければJAZZを選ぼう。

 

59に比べるとハムバッカーにおける曇りに感じられる中低音がカットされ、音のピークも上の方に移動しているが重心自体は59よりも下がり暗めのトーンに感じます。

アタックはシングルコイルの様に敏感で鋭いですが、尖った先の頂点はハムらしくそぎ落とされ太さが保たれています。

リア用もフロントの印象と全く同様で、シングルコイルの音が好きな方は前後これで揃えてもいいかもしれません。

 

そしてその甘く鋭く伸びる暗いトーンが評価されメタル系ギターのフロントによく搭載されていますが、なんと意外にもジャズにも合います。

アタックの繊細さと、潰れない粒たちの良さがトーンを絞っても維持されるので上品で落ち着いた雰囲気を作り易いんですね。いがいだなぁ~。

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Stag Mag(SH-3)

これはハムなんでしょうか?

それぞれのコイルは完全なシングルコイルで、当然タップ時には完璧なシングルサウンドが得られますが、シリーズ時では...?

動画を見た感じでは、当然ながらハムの音っぽくはないですね。

シングル派だが時々ハムっぽい音が欲しい、ストラトのシリーズの音が好みだが曇りすぎて抜けない等の悩みをお持ちの方にはベストかもしれません。

 

実物は見た事すらありませんが、見た目もハムのそれではなくシングルが二つ並んだルックスですねで、ここは好みの分かれるところ。

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JB(SH-4、TB-4)

ピックアップ交換の定番。とよく言われてはいますが今の流行りの音はどちらかと言うと硬質でタイトな音色な気がします。

JBは密度の高い良く粘るミッドと荒々しい高音域が特徴的で、バッキング、リード共に迫力のあるディストーションサウンドが得られます。

昔ながらのハイゲインピックアップなので今のメタルシーンに対応するには低域がグズグズになりやすく中音域もダマになりやすいので、ドロップチューニングもDが限界かと思われます。

歪みに特化したピックアップなのでクリーンでも歪みがち、こもりがちでまさしくリアハムの役割を全うする為に作られたとも解釈できます。

それでも個人的には好きなピックアップです。

 

これだけ書きましたが、結局のところ問題は好みなので、JB以外に代用できない程の個性をJBは持っていますので、好きな音ならJBを選べばいいかと。

ただ味付けが独特で濃いので何も考えずに選ぶには危ないとだけ...。

 

フロントとの組み合わせについてですが、このJBにはフロント用が存在していません。

ダンカン氏はJAZZを推していて、他にはやはり59と組み合わされている事が多いですね。

裏技?的ではありますが、TB-4をリアに持ってきた場合は相対的に高音寄りなSH-4をフロントに使えるかもしれません。

音色も当然似通ってくるので、同じセッティングでもピックアップ切り替え時の音色の変化が小さく済むのでJBが好きでたまらない人にはありなんではないでしょうか。

 

あまり出回っていませんが35th Anniversary、Antiquity、prototypeと幾つか出ているJBの亜種もどちらかというと高音寄りになっているのでフロントに使えるかも?

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Custom(SH-5、TB-5)

ハードロックにおける定番PU。

59に比べハイゲインになり、鋭く粒立ちの良い高音域が特徴です。

中低域はよりスッキリしてコードのダマ感も皆無。

そして何より全体的に緊張感があるので、迫真の刻みサウンドもバッチリです。

しかしあまりにスッキリしているのでギター本体によっては骨のない、なよなよしたサウンドになりますので注意。

基本的にマホガニー系の中低域のがっしりしたギターが合うかと。

 

余談ですが、意図的かどうかこのCustomはJBの帯域と殆ど音域が被っていないので、HR/HMバンドにおけるツインギターでそれぞれJBとCustomで使い分けると丁度良く住み分けが出来てよろしいかと。

これは59/JAZZにおいても似た様な事が言えますね。

 

フロントPUも例によって59かJAZZがおすすめです。

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Distortion(SH-6b、SH-6n、TB-6)

他のSHシリーズのハイゲインモデルに古臭さを感じる中、このDistortionだけは現代の音楽でも十分通用する汎用性を持っています。

JBのセラミックバージョンとも言われていますが、あの粘りを維持しつつもタイトであり、切れ味の良いエッジはダウンチューニング時にも潰れません。

その為かこのDistortionには7弦の他に8弦モデルもラインナップされていますね。

 

SH-6nは元々SH-7 Seymourizerという別のモデルだったそう。これはリアに載せても切れ味良く軽やかで良しだそうです。

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Invader(SH-8n、SH-8n)

ゴツいマッチョが「アアアアアアアーーーッ!!!!」って叫んでる様な歪み。

マフ系の歪みが好きな方に合うんじゃないでしょうか。

見た目に反してクリーンも意外と使えて、圧縮感の超強い重い音。

 

好きな方はとことん好きになるPUだと思うのですが、問題はその特徴的な見た目でここでも好みが分かれるところ...。

 

Distortionとは違いSH-9はInvaderとは全く無関係でただ単に廃盤になっています。

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Full Shured (SH-10b、SH-10n、TB-10)

ダンカンのラインナップの中でもStag Magに並んであまり見ないモデルです。

しかし個人的には59に並んで扱いやすいピックアップなのではと考えています。

 

音質的には低音がすっきりしていて高音域の直進性が特徴的ですが、Customとは違いミッドもそれなりに出ていて高域の切れ味感が抑えられています。

ピッキングニュアンスもCustomよりは良く出ていて59にCustomのイコライジングを混ぜた様な印象です。

一応括りはハイゲインで名前の通り速弾き系の音楽へ向けて開発されたモデルの様ですが、以外にも出力は高くなくクリーン時に歪みが発生しないのでセットで使えば割と幅広いジャンルでバッキングにもリードにもクリーンにも使えるとは思うのですが...

 

やはり特定のジャンルを意識するのであれば他のモデルを選択した方がより適切ですし59程の枯れ感も無く素直で扱いやすいだけに少し面白みに欠けるモデルです。

ディマジオディマジオ臭は苦手だけどあの飛ぶような感じは好きって方には合うかも?ポールピースもディマジオみたいな六角形の物でルックスも似ていますね。

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Custom Custom(SH-11、TB-11)

59をカスタムしパワーアップさせたCustomのマグネットをアルニコ2にカスタマイズしてできたCustom Custom。

CustomのCustomモデルという事ですね。

パワー感は完璧だったけどザリザリしすぎてハードロック以外には使いにくかったCustomを少しマイルドに、スムースにという趣旨のピックアップですが、Customの一番美味しい所はそのザリザリ感なので別物と捉えるべきでしょう。

こいつも59...いやAlnico2 proにCustomの味付けを加えた感じ?

 

しかしあくまでCustom CustomはCustomの系列であるので、59程の汎用性は期待できませんが現代の激しめな邦ロックなんかをやる分には非常に扱いやすいハイゲインピックアップだと思います。

リアに一発これを載せていれば大体何とかなるというか。

 

リアハム一発と言えばなんですが、何となくリードはヴァンヘイレンっぽいかも?

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Screamin' Demon(SH-12、TB-12)

普通のアジャスタブルポールピースと六角ポールピースが6個ずつ付いた、特徴的な見た目のピックアップ。(調整が大変そう)

 

音は粗暴なFull Shredと言った所?

高音域の切れ味、えげつなさが増して低音域もパワフルになっています。

正直速弾きをしたいのならFull ShredよりもこのScreamin' DemonやCustomを、そこに若干のマイルドさやハードロック以外の音楽の為に汎用性を求めるならCustom Customが合いそうなので、本当にFull Shredの立つ瀬がないなぁと。

 

Customの方向性で探しているならこのScreamin' Demonも一度候補に入れてみるといいかもしれません。

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DIMEBUCKER (SH-13)

Bill RawrenceのI-500XLを元に作られたピックアップ。見た目もまんま。

イコライジングはJBと似ていますが更に高音域のエッジが粗くなりローミッドの主張が強くなっています。

しかしクリーンはJBより断然クリアでカランと高音域が立ってくれるのでハムバッカーとしても味付けは濃いが使いやすい部類ではないかと。

音のイメージは殆どビルローレンスだがほのかにダンカン臭のするハイブリッドなピックアップで、どっちつかずで半端な印象。

これも好きな人は好きなタイプのピックアップだと思います。

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CUSTOM 5(SH-14、TB-14)

カスタムのアルニコ5バージョン。

私はこのCustom 5こそピックアップ交換の定番となるべきと主張したいです。

 

Customの亜種と言うよりは59の正当なハイパワー版なピックアップで、タイトなローと、若干腰の低い程よいキラキラしたエッジ...このピックアップが作られた時にはまだそんな言葉は無かったのでしょうが、Djentyなピックアップです。

恐らくDjent向けのPegasusはこのモデルが元になったのではないでしょうか。

とにかくモダンなロックにマッチします。ワンオクとかやるなら間違いなくコレ。

 

やはり59に比べるとニュアンスは劣りますが、とにかく時代の流行に合った優秀なピックアップだと思います。

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Alternative 8(SH-15、TB-15)

パッシブでありながらアクティブな雰囲気?のモデル。

 

使った事が無いのと、歪みまくりの試奏動画を見ただけなので何とも言えないのですが、低音がもっさりしすぎている割にエッジのピークがあまり美味しくない様な?

アルニコ8の癖なのか設計のミスなのか、わざわざこれを選ぶ理由が無いのでは?と。

 

クリーンの重さは使い道があると思います。

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The 59/Custom Hybrid(SH-16、TB-16)

ダンカンの掲示板で「ちょwww59とCustomのコイルを入れ替えたらクッソ音ええんやがwww」みたいな感じで話題になった結果、製品化されてしまったピックアップ。

 

59の全体の雰囲気とCustomの勢いが両方存在する不思議なピックアップ。

でもその相性はばっちりで併せて一つの個性になっていて、イメージするならベジータカカロットが合体してベジットって所かな。

 

Screamin' Demonも恐らくそうなのですが、ディマジオの様に左右のコイルの特性が違うと高音域に鋭いエッジが生まれる様です。

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Whole Lotta Humbucker(SH-18b、SH-18n)

SH-17どこいった。まるで情報が見つからず。

 

よりPAFさを増した59と言った所?

他のモデルと同じく基本的に59な印象ですが、もっとヴィンテージを感じる。

でもAntyquityやSeth Loverほど枯れ枯れでもない...。

59より奥行きがあるのと低域のカラカラ感があるので59に少し不満のある方はこちらを試してみると解決するかもしれません。

ある意味59より59しているので、SH-1がいつの間にかこれになっていたとしてもアップデートされたと思うでしょう。

 

しかしこれ、なんでSHの型番で出したんでしょうか...ダンカン氏の設計だとSHがつくとか?最近のモデルにはSHがついてませんもんね。

昔の最も思い出深い時期の再現だと本人も仰っていましたし、もしかするとこのWhole Lotta Humbuckerがセイモアダンカン氏最後の締めくくりの仕事なのかと連想させられます。

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以上、SHシリーズを幾つか

でした。

まだSH-55とか書いていない物もあるんですが、開発者が違うからか連番から外れていたりしているので次回でご紹介します。

おすすめを聞かれて投げっぱなしってのもどうかと思ったので、客観的におすすめするなら59のセットと59/Custom5のセットですね。

フロントは基本59が最強として、リアも59が良バランス。もうちょっとモダンさが欲しい場合にCustom5をリアに持ってくる。といった感じです。

 

他にもCustomシリーズとJBが個人的には結構好きなのですが、結構癖が強いので誰にでも勧められるかと言われればそうでもなかったり。

 

軽やかなアルペジオとかカッティングをしたいならフロントはJAZZがおすすめですね。

SSHのレイアウトに近い使い心地になります。個人的には低域のタイトなハムはタッチが不自然に感じてしまいどうも扱いづらいのですが...でも他人が弾いているのを聴く限りではかなり良い音だと思えます。

 

59の項目でも書きましたが、選び方のコツは「59を基準に何を求めるか」ですね。

つまり59が気に入らなければ他のSHシリーズも合わない可能性が出てきます。

次回でもご紹介するSHでないハムバッカー達はそういったダンカン臭が薄いというか、先進的になったモデルも多いのでダンカンから選びたいのであればそちらから選ぶのがおすすめですね。