【バッファーについて】詳細は省くが結論だけ言うとギターの信号は全裸だ【ざっくりシリーズ】

ボクはある日、友人と話してたんだ。もちろんギターの事ね。

 

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「そういやこの前、Suhrのshibe reloaded買ってん。」

「ああ!あのTS系のやつね、評判良いけど、使ってみてどう?」

「もう最高やで。倍音感ががたまらんわ。でもshibeを買ってからオフにしてても源音が変わった気がするねんな。なんでやろ?」

「確かアレってバッファーのオンオフが選べるんだよね?それが影響してるんじゃないかな。」

「ごめん、バッファーって何?」

 

おおっと?バッファーを知らないなんて信じられない!

それもそうさ!何しろ彼はプレイヤーガチ勢。ボクたちと違って一日中デジマートに張り付いているような人間じゃないのさ!

そこで彼に言ってやった。

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「いいかい、通常ギターの信号と言うのはハイ・インピーダンスと言って他の影響に弱い状態なんだ。そこでバッファーを通すことによってローインピーダンスに変換し、ノイズや音の劣化を防ぐんだ。それでこのバッファーというのが少なからず音質を変えちゃうんでね、今回はそれを無意識に感じ取っていたんじゃないかな?」

「うん。そのバッファーって言うのが音を変えたのは分かるんやけど、結局よくわからんわ。そんなにノイズ減るもんなん?」

 

なんてこった。これは納得してもらえてない。でもボクも電気工学的な事はよくわからないし、よくよく考えてみればインピーダンスの事なんてまるで分かっちゃいない。

数学の公式は教えられても、その公式がどんな働きで解を出すかまでは知らない。

つまり「結構減る」くらいしかボクには言えなかったんだ。

 

ドヤ顔で語っていたところに思わぬ質問を食らって焦った僕は、とっさにこう言った。

 

「きわめて屈強な兵隊さんを想像してくれ!」

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何を言っているのか、自分でもワケが分からなかった。

でも後には引けない。プライドを守るためにボクは話を続けた。

 

「この兵隊さんたちは、これから悪い魔物を討伐するため、魔界平原Aに行かなければならない。」

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ルートは地図に示した通り。

屈強な兵隊たちは凍てつく大地(シールド)を乗り越え、街(エフェクターボード)で装備を整え、またマグマ煮えたぎる地獄(シールド)を通って魔界の平原(アンプ)に行かなければならない。

 

そして、王国を出発したばかりの兵士たち(ギターの信号)は皆全裸で無防備な状態なんだ。

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この旅がどれだけ過酷なものになるか、想像がつくかい?

世界を救うため道なき道(シールド)を行く彼らは、その過程のダメージ(シールドの静電容量による高音域の減衰)を一切軽減できない。

特に体の弱い屈強な兵士(高音域)は長旅(長いシールド)の中で蛍光灯や携帯電話などの電磁波(劣悪な環境)を受けてどんどん脱落していってしまう(高音域が減衰)。

 

そして、町にようやくたどり着いて装備(エフェクター)を買うんだ。もちろん彼らは極めて屈強だが、体の弱い兵士(屈強)はもうドアを開ける(ジャックやスイッチを通過)のもやっとだ。ここでも何人かが脱落(高音域が減衰)してしまう。

100人いた兵士も、今や80人だ。

 

ここでようやく装備を得た(ローインピーダンスに変換)兵士達(信号)は、その恩恵によって今後はどの様な困難にも打ち勝てる(外部の影響を受けない)だろう。

ただし覚えていてほしいのは、死んだ人は生き返らない(一度減衰した高域は元に戻らない)ってことだ。どれだけ戦闘力(高域)を上げたとしても、彼らは既に城を出た時(ギターのアウトプット)とは違う集団だ。

 

新たな力を手に入れた兵隊さんたちは、仲間の仇を打つために、そして世界の平和の為に旅(アンプへのシールド)を続けるだろう。

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「どうだい?ギターの信号がどれだけはかない物か、わかってくれたかい?」

彼は涙ながらに言った。

「どうすれば、ワイはギターの兵士を死なせずに済むんや?」

 

思惑通り。ボクは思わずニヤッとして、それからこう言った。

「なるべく早い段階で装備を与える、つまりバッファーを通すのさ!」

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「ボードの最初にバッファーを置くといい。エフェクトを一度でも通すとインピーダンスが下がるから、バッファー単品のペダルがなければブースターとかでも代用できるぞ。ボスやIbanezエフェクターはオフにしてもバッファーが働くから便利だね。逆にT.C electronicや最近流行りのハンドメイド・エフェクターはトゥルーバイパスと言ってオフにしたときにバッファーが働かない。Shibe reloadedはその両方が選べるよ。」

「なるほど!でも今の話を聞いていてたら、ギターからボードまでの犠牲者がかわいそうやわ。何とか救ったれへんかな?」

「それならEMG等のアクティブピックアップを使うか、いっそギター本体にバッファーを内蔵してしまう事だね。特にアクティブピックアップは、ピックアップ本体でインピーダンスを下げられるから理論上最も信号のロスに強いピックアップだね。」

「サンキューな!じゃあ早速わいのフルアコにEMGのっけてくるわ!」

 

そういって彼はEMGユーザーになりました。めでたしめでたし...と思いきや!これが更なる事件を呼び起こしたのです!

(続く)

 

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